Kデスクトップ環境

3.3. 2Dプリミティブの変換

Killustratorには描画したプリミティブを簡単に変換できるツールが用意されています(例:スケーリングツール、回転ツール、移動ツールなど)。本項では、これらの変換の仕方について触れます。

3.3.1. 回転

ここでは、中心点を軸とするオブジェクトの回転について説明します。オブジェクトを回転させるための操作ステップを下記に示します。
  1. 回転させるオブジェクトを左マウスボタンでクリックします。オブジェクトの周囲に選択フレームが表示されます。もう一度左マウスボタンをクリックすると、変換フレームが表示されます。

  2. コーナー矢印の一つを左マウスボタンでクリックし、そのまま押し続け、左マウスボタンを押したままマウスを動かしオブジェクトを回転させます。

  3. マウスボタンを離します。

3.3.2. スケーリング

オブジェクトをスケーリングすることで、オブジェクトのサイズの拡大・縮小ができます。オブジェクトのスケーリングをするには:
  1. スケーリングするオブジェクトを左マウスボタンでクリックします。選択フレームが表示されます。

  2. 選択フレーム内の点を、オブジェクトをスケーリングする方向で、左マウスボタンでクリックし、そのまま押し続けます。

  3. 左マウスボタンを押したまま、マウスを動かしてオブジェクトのスケーリングを行います。

  4. マウスボタンを離します。

3番目のステップで、CTRLキーを押したままにすると、相対的(プロポーショナル)なスケーリングができます。

3.3.3. 移動

オブジェクトを移動するための操作ステップを下記に示します。
  1. 移動するオブジェクトを左マウスボタンでクリックします。

  2. 左マウスボタンを押したまま、マウスを動かしオブジェクトの位置を変えます。

  3. 左マウスボタンを離します。

CTRLキーを押したままオブジェクトを移動すると、オブジェクトは横方向か縦方向にしか移動しません。

3.3.4. オブジェクトの修正

前項では、オブジェクト全体の変換を扱いましたが、ここではオブジェクトの個々のセクションの操作に重点を置いて説明します。注記:オブジェクトを修正する前に、必ず選択ツールを使って、オブジェクトを選んでおいてください。

3.3.4.1. 点の移動

オブジェクト内の個々の点を移動するには:
  1. 移動する点を左マウスボタンでクリックし、そのまま押し続けます。

  2. 左マウスボタンを押したまま、マウスを動かし点を移動します。

  3. マウスボタンを離します。

3.3.4.2. 点の追加

このツールはオブジェクトに点を追加します。点を追加するには、オブジェクトに新しいコントロール点を追加したい点で、左マウスボタンをクリックします。

3.3.4.3. 点の削除

このツールを使うと、削除したい点を左マウスボタンでクリックするだけで、オブジェクトからコントロール点を削除することができます。

3.3.4.4. オブジェクトの塗りつぶし

色を使ってオブジェクトを塗りつぶすには、オブジェクトを選択し、カラーパレットにある使いたい色を左マウスボタンでクリックします。使いたい色がカラーパレットにない場合、またはパターンの塗りつぶしをしたい場合は、次のように操作します。
  1. 塗りつぶすオブジェクトを選択します。

  2. オブジェクトを右マウスボタンでクリックします。ポップアップメニューが表示されます。

  3. 「Properties」メニュー入力を選択します。

  4. ダイアログから「Fill(塗りつぶし)」を選択します。

  5. 単色による塗りつぶし、パターンを使った塗りつぶし、グラデーション色を使った塗りつぶしのいずれかを選択します。

注記:色を選択する場合は、必ずダイアログに表示されているカラーボタンをクリックしてください。このカラーボタンをクリックしないと、塗りつぶされていないように見えることがあります。