Kデスクトップ環境

4.6. インストール後の処理

まずはじめに、KDEのバイナリのインストール先であるディレクトリ(例えば /opt/kde/bin)がPATHに追加してあることと、KDEのライブラリのインストールされたディレクトリがLD_LIBRARY_PATHに追加してあることを確認してください(後者は、rpathをサポートしないシステムにおいてのみ必要; Linux ELF上では後者の設定をしなくても動くはずです)。 この環境変数LD_LIBRARY_PATHは、システムによっては違う名前で呼ばれているかも知れません。 例えばIRIXではSHLIB_PATHと呼ばれています。 これらの設定を終えたら、環境変数KDEDIRをあなたのKDEツリーのベース、例えば/opt/kdeに設定してください。

LD_LIBRARY_PATH をやみくもに設定するのはうまいやり方ではないと言うことを心に止めておいてください。大抵の場合、その設定をする必要はなく、また設定によって良い効果が生じるというよりも悪影響が出る方が多いです。 この LD_LIBRARY_PATH の設定による悪影響について説明したウェブページとしては、Dave Barr によって書かれたものがあり、 http://www.cis.ohio-state.edu/~barr/ldpath.html で見ることができます。

ほとんどのKDEアプリケーションは、単にそれらを呼び出すだけで使うこともできてしまうのですが、KDEの先進的な特徴によってもたらされる利益を十分に享受するためには、KDEのウィンドウマネージャであるkwmや、そのヘルパープログラムを用いる必要があります。

それを簡単に出来るようにするために、私たちはstartkdeと呼ばれる単純なスクリプトを用意しておきました。このスクリプトは$KDEDIR/binにインストールされていますので、パスも通っていることになります。

あなたのホームディレクトリにある .xinitrc というファイルを編集し(まずはバックアップコピーを取ってください)、ウィンドウマネージャを呼び出しているように見える全ての行を削除し、かわりにstartkdeと書き込んでください。そして、Xを再起動してください。もし、kdmやxdmなどを使っているのなら、 .xinitrc. に代えて.xsessionファイルを編集してください。.xinitrcや.xsessionがあなたのホームディレクトリにないのであれば、"startkde"(ダブルクォーテーションは不要!)と一行だけ書かれた新しいファイルを単純に作成してください。 注 : Redhat Linuxなどシステムの中には、 .xinitrcや .xsessionに代えて .Xclientsを編集するものもあります。

このようにすれば、新しく、素敵なKDEデスクトップが手に入ります。これで、あなたは、KDEの素晴らしい世界の冒険を始めることができるのです。まず、何らかのドキュメントを読みたいと思われたのなら、特にお薦めなのが クイックスタートガイドです。 さらに、アプリケーション毎にヘルプメニューから読むことができるオンラインヘルプもあります。