KDEの殆どの機能には、単純な"ポイントしてクリック"式のインターフェースで アクセスできます。 しかし、ある種の操作についてはキーボードを使う方を好む人も多くいます。: Ctrl+F とキーを押す方が、キーボードからマウスに手を移し、 編集メニューを開いて 検索を選ぶよりも早いでしょう。
人によってキーボードショートカットの好みは様々ですので、KDEでは いわゆる"キーバインド"をフルにカスタマイズできるようにしています。 キーバインドは操作とキーまたはキーの組合せを関連付けるものです。
キーバインドコントロールモジュールには、"キースキーム"というリスト、 現在選択されているスキームに定義されているキーバインドのリスト、及び 現在選択されているキーバインドの設定を行うフレームがあります。 また 広域ショートカットと アプリケーションショートカットの2つのタブもあります。
"広域ショートカット" と "アプリケーションショートカット" は働きとしては全く同じです。 実際、ある意味に措いては、アプリケーションショートカットも"グローバル"(広域)ではあります。 違いは:
"広域ショートカット" はアプリケーションが開かれていなくても意味を持つ操作へのショートカットです。 これらのショートカットには、デスクトップの切替えや、ウィンドウ操作等々があります。
"アプリケーションショートカット" は、多くのアプリケーションに用意されている操作へのショートカットです。 それらは保存、印刷、コピー等です。
ここで設定される"アプリケーションショートカット"は、多くのアプリケーションで 用意されている標準的な操作のみです。 殆どのアプリケーションには、それら自身の独自の操作があります。 それらについては、各アプリケーションのキーバインド設定ダイアログ等で カスタマイズしなければなりません。
キーバインドの設定はとても簡単です。 キーバインドコントロールモジュールの真中に、利用可能な操作の一覧があります。 その操作へのキーバインドが設定されていれば、それが操作の右に表示されているはずです。 キーバインドを設定したい操作を選択して下さい。
操作を選択すると、操作リストの下の多くのコントロールが有効になります。 ここでキーの組合せを設定するか、キーバインドを一切無くしてしまう事ができます。
キー割り当てなし: 選択された操作に対応するキーはありません。
標準キー設定: 選択された操作には、KDEの標準の設定がされています。 これは殆どの場合、良い選択でしょう。 KDEは、キーバインドとして適切と考えられるものを設定してあります。
カスタムキー: このオプションが有効なとき、選択された操作に対し、キーの組合せを設定できます。 任意のモディファイアキー(即ち、 SHIFT、CTRL、ALT)を選択し、 それからキーを選択して下さい: まずキーシンボルボタンをクリックしてから、実際のキーボードのキーを押します。
他のコントロールモジュールと同様に、設定の変更は はい または 適用ボタンをクリックするまでは、有効にはなりません。 全ての変更を破棄するには、 キャンセル ボタンをクリックして下さい。
キーバインドスキームは、その名前でアクセスできるキーバインドの集合の事です。 KDEには定義済みのキーバインドスキームである"KDE標準"が添付されています。 そのスキームに加えて、常に、リストには"現在のスキーム"というスキーム名が表示されています。 これは、現在あなたが使用しているスキームを表しています(つまり、現在設定しているスキーム、ではなく、今まさに使用しているスキームです。)
初めて、キーバインドの設定に取り組むときでも、標準の設定を変更してしまうことを恐れる必要はありません。: KDEは、標準設定の変更は許しません。ですから、何時でも出荷時状態に戻すことが出来ます。 "現在のスキーム"を選択して、現在まさに使用しているキーバインドに戻すことが出来ます。 しかしながら、残しておきたいキーバインド設定をしてしまっているなら、 それらが失われてしまわないよう、スキームの選択は慎重に行って下さい。
キーバインドの設定が終ったら、あなた自身のスキームにそれらを保存したいでしょう。こうすることで、キーバインドの実験をして、またもとのスキームの戻るということが出来ますから。 追加ボタンでいつでも(保存が)できます。 名称が訊かれますので、答えると新規スキームがリストボックスに現れます。 スキームを選択し削除ボタンをクリックして、あなたのスキームを削除できます。 変更を保存ボタンで、現在選択されているスキームに対する変更が保存できます。 注意: "KDE標準"と"現在のスキーム"は 削除したり、変更を保存したりできません。
![]() | 読み込みのみ可のスキームが選択された状態で設定を変更した場合には、 必ず、新規スキームを追加しなければなりません。 この状態で、あなたの定義済みスキームを選択しなおすと、コントロールモジュールはキーバインドをそのモジュールに定義されているものに切替えますので、変更が失われてしまいます。 |
このセクションは: Jost Schenck <jost@schenck.de>によって書かれた。