Kデスクトップ環境

4.12. KDEをユーザディレクトリにインストールすることはできます?

あなたはKDEをあなたの望むどんなディレクトリにもインストールできます。ただ、あなたがインストールしたいと考えているパッケージの種類によって、あなたのすべきことも変わってきます:

ソースパッケージ

configureの際に以下のようなコマンドを用いてください:

 configure --prefix=/users/myhome/kde; make; make install

これは /users/myhome/kde にインストールする場合です。

ユーザディレクトリにパッケージをインストールした後に、以下の設定をあなたの初期化 ファイル(訳注: .xsession や .xinitrc) に追加すべきです。 LD_LIBRARY_PATHをセットする 必要がないのであれば、 LD_LIBRARY_PATHの設定は外しておいた方が良いことに注意してください。

csh または tcsh では:
 setenv KDEDIR /users/myhome/kde
 
 if ( $?LD_LIBRARY_PATH ) then
    setenv LD_LIBRARY_PATH $KDEDIR/lib:$LD_LIBRARY_PATH
 else
    setenv LD_LIBRARY_PATH $KDEDIR/lib
 endif
 
 if ( ! $?LIBRARY_PATH ) then
    setenv LIBRARY_PATH $LD_LIBRARY_PATH
 endif  

bashでは次のようにしてください:
 KDEDIR=/users/myhome/kde
 PATH=$KDEDIR/bin:$PATH
 LD_LIBRARY_PATH=$KDEDIR/lib:$LD_LIBRARY_PATH
 LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH

export KDEDIR PATH LD_LIBRARY_PATH LIBRARY_PATH

RPM パッケージ

rpm では インストールするディレクトリを選択するためのオプションとして、 -prefix を使うことができます。例えば次のようにします。

 rpm -i -prefix=/users/myhome/kde package.rpm

予想される問題

KDEはユーザディレクトリから実行できるでしょう。SUID rootが必要なプログラム、例え ば kdeadmin パッケージ内のプログラムでは幾つかの問題がありますが、それらはユーザ によって実行されるべきものではないので、これについてはなにも心配することはありません。

しかし、シャドウパスワードを使っているシステムでは、スクリーンセーバはスクリーン のロックの解除のためにパスワードへのアクセスが可能な SUID root として実行されなく てはならず、このオプションは働かないでしょう。