Kデスクトップ環境

5.3. 背景

背景モジュールでは、デスクトップの背景の色と壁紙を設定できます。

このモジュールは5つの領域から構成されています:

  1. デスクトップセクション及び、名前領域

  2. 背景プレビューモニター

  3. 背景詳細を設定する領域(画面下の部分)

名前

上部左にある、デスクトップ付けられているリストボックス は、現在の設定されている仮想デスクトップの名前がリストアップされています。

1つの仮想デスクトップの背景を設定するには、まずここでデスクトップの名前をクリックします。

全ての仮想デスクトップに同じ背景の設定を行いたい場合には、 共通の背景とラベルが付いているチェックボックスをクリックします。

プレビューモニター

このプレビューウィンドウでは、設定の変更する都度、 それがどのように見えるかを見ることが出来ます。

ディスプレイの背景は、単色塗りつぶし、パターン、または指定した外部プログラムでの描画、 幾つかの色のグラディアントなど、で埋める事が出来ます。

背景の内容を決める

下側の領域は背景の内容を決める為のものです。ここは3つのタブに分かれています。

背景

このタブでは、スクリーンを塗る色を指定します。

まず、モードと付けられているドロップダウンボックス で適切な選択をして下さい。オプションは下記の通りです:

単色

このモードを選択し、色1と付けられた色付きボタンを使って、色1を選択します。 すると、この色で背景は塗りつぶされます。

パターン

このモードを選択し、2つの色を選択して下さい(2つの色ボタンを使用します)。

それからパターンを選択する為、設定ボタンをクリックします。 すると、ダイアログウィンドウが開くので、そこでパターンを選択出来ます。 好きなパターンをクリックしてからはいボタンをクリックすると、 先に選んである2色を使って選択したパターンが描かれるようになります。 パターンに関する詳細は、パターンの追加、削除、更新 を参照して下さい。

背景プログラム

このオプションを選択すると、KDEに背景を描く外部プログラムを使わせることが出来ます。 外部プログラムは任意に指定できます。このオプションの詳細は 外部プログラムを使う を参照して下さい。

水平に濃淡

このモードを選択し、2つの色を選択して下さい(2つの色ボタンを使用します)。 KDEは色1 で選ばれた色を使ってスクリーンの左端から 描画を初め、徐々に右に行くに連れ、色2で選ばれた色 へと移行します。

垂直に濃淡

このモードを選択し、2つの色を選択して下さい(2つの色ボタンを使用します)。 KDEは色1 で選ばれた色を使ってスクリーンの上端から 描画を初め、徐々に下に行くに連れ、色2で選ばれた色 へと移行します。

ピラミッド状に濃淡

このモードを選択し、2つの色を選択して下さい(2つの色ボタンを使用します)。 KDEは色1 で選ばれた色を使ってスクリーンの四隅から 描画を初め、徐々にスクリーン中央に行くに連れ、色2で選ばれた色 へと移行します。

パイプ状に濃淡

このモードを選択し、2つの色を選択して下さい(2つの色ボタンを使用します)。 KDEは色1 で選ばれた色を使ってスクリーンの四隅から 描画を初め、徐々にスクリーン中央に行くに連れ、色2で選ばれた色 へと移行します。 この時の"形状"はピラミッド状に濃淡の場合とは異なっています。

楕円形に濃淡

このモードを選択し、2つの色を選択して下さい(2つの色ボタンを使用します)。 KDEは色2 で選ばれた色を使ってスクリーンの中央から 描画を初め、徐々にスクリーン中端に行くに連れ、色1で選ばれた色 へ楕円状に移行します。

壁紙

このタブでは、背景色の濃淡の上に壁紙をロードする事が出来ます。

壁紙は、ディスプレイの背景に表示するイメージの事です。

壁紙を選択する前に、モードと付けられたドロップダウンボックスで、 モードを選択して下さい。選択肢は下記:

壁紙なし

イメージは表示されず、背景色のままになります。

中央に配置

イメージはスクリーンの中央に、サイズを変更されることなく、配置されます。 イメージが覆わない部分は背景色が表示されます。

タイル状に配置

イメージを繰り返し、デスクトップ全体が覆われるように表示します。 最初のイメージはスクリーン上左隅に置かれ、下方向、右方向に繰り返しイメージが並べられて行きます。

中央からタイル状に配置

イメージを繰り返し、デスクトップ全体が覆われるように表示します。 最初のイメージはスクリーン中央に置かれ、 四方に繰り返しイメージが並べられて行きます。

中央でアスペクト最大

イメージはスクリーンの中央に配置されます。 この時、サイズはスクリーンに収まる最大の大きさに調整されます。 ただし、縦横比は変更されません。したがってイメージは歪みません。

スケールして配置

イメージはデスクトップにフィットするように調整されます。 四隅まで覆われるまで引き延ばします(この為、イメージは歪みます)。

注意

モードドロップダウンボックスで"壁紙なし" を選択すると、壁紙を選択することは出来ません。

このドロップダウンボックスで単に他のオプションに変更するだけで、 壁紙が選択出来るようになります。

壁紙を選ぶには"壁紙"とラベルの付いたドロップダウンリストで選択するか、ブラウズボタンをクリックします。

ティップ

壁紙を表示するにはイメージをメモリに確保しなくてはなりません。 メモリが少い場合には小さいイメージをタイルなどして使うか、 あるは壁紙を用いないことをお奨めします。

小さいイメージでも、スケーリングをする場合、ディスプレイ サイズのイメージを維持する為にメモリを消費します。

マルチを選択して背景を順に変化させることが出来ます。 この順は、ランダムでも、あるいはあなたの指定した順にすることも出来ます。

このモードを選択するには、マルチとラベルの付けられたチェックボックスを選択します。 それから設定ボタンをクリックします。 以降の詳細については背景を順にまたはランダムに変えるセクションを 参照して下さい。

背景と壁紙のブレンド

この3つ目のタブは、壁紙から背景へのスムーズな変化(ブレンド)を 作るオプションが含まれています。

ブレンドの設定は3つの要素からなっています:

  1. ブレンドのモード選択ドロップダウンボックス。 ブレンドのモードは、背景色のモードと良く似ています。 モードを選択してみて下さい。プレビューウィンドウに、 それがどのように見えるかが示されます。

  2. バランス スライダー。 これはブレンドの調整をします。結果はプレビューウィンドウで見ることが出来ます。

  3. ピックスマップキャッシュを制限チェックボックス。 このチェックボックスが選択されると、 KDEがピクスマップの情報を格納するメモリの最大サイズを指定できるようになります。 通常は、デフォルトの設定が最適の選択です。

適用ボタンをクリックすると、実際のデスクトップの 背景を変更します。 この時、変更の結果は保存されますが、背景モジュールは閉じません。

はいボタンをクリックすると、実際のデスクトップの 背景を変更します。 この時、変更の結果は保存され、コントロールセンターのメインページに戻ります。

5.3.1. パターンの追加、削除、更新

パターンはピクチャーファイルで、KDEが背景を描くテンプレートとして使うものです。 ピクチュアーファイルからは形のみが使われますが、色はKDEが決めます。 KDE 2.0には幾つかのパターンがパッケージされていますが、 これら以外に新規にパターンを追加することも出来ます。

パターンを使用するには、まず"背景"セクションで モード ドロップダウンボックス で"パターン"を選択します。

次に設定ボタンをクリックします。

するとダイアログボックスが開きます。 このダイアログボックスは現在のパターンの一覧と、3つのボタン ―追加, 削除, 変更―があります。

幾つかのパターンの名称の前には小さい地球のアイコンが表示されています。 これは、このパターンがシステム全体で使われる(グローバル)パターンであることを示します。 このパターンは全ユーザーが使用出来ます。 一方、このアイコンの無いパターンはユーザーパターンで、他のユーザーには使用できません。

リストの中のパターンを使う

既にリストにあるパターンを使うにはパターンをクリックしはい ボタンをクリックします。

リストにパターンを追加する

追加ボタンをクリックすると、もう一つのダイアログボックス が開きます。ここには3つの欄があります:

新しいパターンがリストに追加されているでしょう。

リストからパターンを削除

リストからパターンを削除するには、パターンの名前をクリックし、"削除" ボタンをクリックします。 KDEは本当に削除したいかどうかを確認します。 はいボタンをクリックすれば削除されます。 いいえボタンをクリックすると削除されません。

ティップ

パターンの削除は、対応する画像ファイルそのものは削除しません。

注意

自分でパターンを作っていない場合には、パターンの削除は出来ません。 グローバルパターンは、システム管理者だけが削除出来ます。

パターンの更新

パターンを更新するには、パターンの名前をクリックし更新 ボタンをクリックします。 ここでパターンのパラメータを修正する機会が得られます。 はいボタンをクリックして変更を保存します。 キャンセルボタンをクリックすると変更は無視されます。

5.3.2. 外部プログラムを使う

KDEの背景を外部プログラムを使って決定し変更するには、"背景プログラム"を選択して下さい。 詳細設定をするにはボタンをクリックします。

すると、ダイアログボックスが開きますので、ここで、プログラムを 追加したり、その詳細オプション―例えば更新間隔等―を設定出来ます。

外部プログラムを使って背景を変更する方法については、このドキュメントの範囲を超えます。

5.3.3. 背景を順にまたはランダムに変える

KDEは指定された時間間隔で壁紙を自動的に変更する事が出来ます。 画像ファイルを幾つか指定すると、それらを設定された順で変更したり、ランダムな順で変更します。

KDEに壁紙を自動的に変更させるには、まずモードのドロップダウンボックスで 壁紙のレイアウトを決め、次にマルチと付けられたチェックボックス をチェックします。設定ボタンがアクティブになりますので、それをクリックします。

するとダイアログボックスが開きます。

先ず、 間隔とラベルの付いたスピンボックスで壁紙が切り替わる時間間隔を指定します。 矢印で値を変更するか、直接に数字を入力して下さい。 指定できる値は5分間隔から240分間隔の間です。

モードとラベルの付いたドロップダウンボックスで、背景をランダムな順にするか、 リストに並べられている順にするかを決めます。

それから、KDEが使う背景をリストを指定しましょう。 追加ボタンと 削除ボタンで、リストを変更出来ます。

はいボタンをクリックして変更を保存します。 変更の結果を残さない場合には、キャンセルボタンをクリックします。

5.3.4. 著者

この節は、Mike McBride , Mark Donohoe, Martin Jones , Duncan H らによって書かれた。